単勝1.4倍の無敗の桜花賞馬
ミスオンワードから47年が経過
3頭が挑戦するもかなわなかった
無敗の牝馬2冠
土つかずの連勝で迎えた
クラシック第1戦は
メジロラモーヌ以来の
関東馬に18年振りの
桜花賞勝利をもたらした
ダンスインザムード
兄姉に
オークス馬(ダンスパートナー)
菊花賞馬(ダンスインザダーク)
がおり距離不安は敵ではなかった
その盤石振りから
日本ダービー出走が騒がれるほど
単勝オッズは1.4倍
パドックに姿を現すまでは
穴党は抵抗できないかに思えた
しかし
馬体重+12kg
大量の発汗が目立つ入れ込み具合
その不安は的中し4着に敗れる
敵は自身の気性難であった
結果は
1着は桜花賞7着から逃げ切りで巻き返した
6番人気 7枠13番 ダイワエルシエーロ
2着に
桜花賞5着のチューリップ賞勝ち馬
4番人気 1枠1番 スイープトウショウ
3着には
桜花賞9着
7番人気 3枠6番 ヤマニンアラバスタ
桜花賞馬券圏内の上位1~3番人気総崩れだった
今年のデアリングタクトは
ミスオンワード以来の偉業を達成するのか
過去と同じように桜花賞から
逆転勝利を手にする馬が現れるのか
最強・最美
アグネスフローラの翌年
無敗の牝馬2冠に挑む
3頭目の馬
シスタートウショウ
トウショウボーイ×シラオキ系という
良血だが
どちらもトウショウ牧場では結果出ていなかった
しかし
雑誌「優駿」が
『最強・最美のトウショウボーイ牝馬』と
評するほどの好馬体で
『両親良いところだけを受け継いだ馬』と
期待され
デビューから3連勝で桜花賞を迎える
しかしこの年
5戦5勝重賞2勝のイソノルーブル
牡馬混合の重賞を2勝しているノーザンドライバー
重賞2勝のスカーレットブーケとミルフォードスルー
と5強と呼ばれるハイレベル
1番人気イソノルーブルの落鉄もあり
桜花賞を制覇
この1秒以上レコードを更新する勝利は
3年目角田晃一騎手のG1初制覇
15年振りのトウショウ牧場のクラシック制覇
そして
1番人気で無敗の牝馬2冠に挑む
レースは出遅れから
最後方の展開
13頭をごぼう抜きにするも
ハナ差捉えきれずに2着に終わる
1着は
桜花賞5着から巻き返した
4番人気 8枠20番 イソノルーブル
2着に
1番人気 7枠17番 シスタートウショウ
3着は未勝利から忘れな草賞まで3連勝中だった
2番人気 4枠8番 ツインヴォイス
母の雪辱
ミスオンワードから33年後
ブロケードから9年後
デアリングタクトから30年前
無敗の牝馬2冠に挑む馬
アグネスフローラ
オークス馬の母アグネスレディーの
無念を晴らすべく
マイル適性の高いロイヤルスキーが父に選ばれ
母の調教師の息子 長浜博之調教師に預けられ
母を手掛けた大川鉄雄厩務員の元へ
調教から鞍上に跨るのは
後にアグネスフライト・アグネスタキオンと
親子3代手綱を握る河内洋騎手
陣営の願いは叶い
チューリップ賞・桜花賞と単枠指定を受け
落馬の煽りを受けながらも
無敗のまま桜花賞の栄冠を手にする
父の血統から距離に対する不安はあるが
オークスは1番人気での出走
クリフジ-ヤマイチ依頼の母子制覇を目指したが
残り100mでエイシンサニーの強襲により
2着に敗れ
その後骨折が判明
休養中に屈腱炎も発症し引退
しかし
クラシック優勝牝馬として
日本初の複数のクラシック制覇を
複数馬で成し遂げる
しかし
産駒には脚部不安も遺伝されることが多かった
その年のオークスは
1着は桜花賞4着から巻き返した
5番人気 7枠17番 エイシンサニー
2着に
1番人気 8枠20番 アグネスフローラ
3着は
チューリップ賞・桜花賞2着の1勝馬
3番人気 3枠5番 ケリーバッグ
金襴緞子
1957年にミスオンワードにより
達成された無敗の牝馬2冠
次に挑戦する馬が現れるまで
24年の時間がかかった
1981年不良馬場の桜花賞を
1番人気で制したブロケード
馬名は本来
サテン地に浮き模様を織り出した織物(絹織物)だが
この織物から作られる金襴緞子のことと勘違いした
オーナーが名付けた名前
しかし杉本清アナは
「金襴緞子が泥にまみれてゴールイン」
と実況している
しかし当日の人気は
距離不安から4番人気
結果も13着と敗れてしまう
勝ち馬は
桜花賞2着の1番人気6枠17番テンモン
2着に
初勝利に7戦を要し
前走14戦目の4歳牝馬特別も4着に敗れている
8番人気2枠5番ニシノチェニル
(8番人気と言っても24頭立て)
3着は
400万下(現1勝クラス)を勝ちあがったばかりの
14番人気7枠19番ダイナビクトリア
ヒモ荒れの結果となっている
今年は血統的にも
デアリングタクトに距離不安もなく
2.3着の
ニシノチェニル。ダイナビクトリアのような馬は
抽選突破できるかのライン
今年とは違ったケースと言える
無敗の牝馬2冠への挑戦