いつから記念になったんやろか

1988年

 

当時 小学生やった私は

祖父母の住む愛知に

 

7月10日

父に連れられ行った先は

中京競馬場

 

そこで行われるメインレースは

高松宮杯

 

4連勝中で

圧倒的な人気を誇る

稀代のスターホース

オグリキャップ

1番人気

 

 

毎日杯

後の皐月賞ヤエノムテキを破ったものの

クラシック登録がなく

裏街道を進む

 

 

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結果は

当時の自分の目には大外

(実際は馬場の中央ほど)

を他馬を一掃し差し切った姿は

子どもの目には

あまりにも凄いインパク

 

この時

競馬に心奪われた

自分がいた

 

そして

もう一頭

前年の覇者で

前走宝塚記念4着の

ランドヒリュウ

 

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それまでは

好位差しの王道競馬を歩んできた馬

鞍上に配された南井騎手も

後方から力強く追い込むイメージ

(当時は知る由もないけど)

 

しかし

ランドヒリュウ

“逃げ”の戦術を選択

 

 

それは

 

前年のオークスコスモドリームはいたものの

古馬の一線級で走ってきた意地か

小回りで前にいるアドバンテージを求めたのか

 

3歳の地方出身の

アイドルに先の先を取っていった

 

結果は残り100Mに

オグリキャップ

強さとスター性を詰め込まれる形に

 

 

しかし

1900Mまでは確実に

主人公を演じていた

 

その刻まれたラップは

12.9 - 11.4 - 11.8 - 12.3 - 12.1 - 11.9 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.6

 

“逃げ”のラップとしては

完璧

 

もし

G1で同じことができれば

戴冠すらあったのではと言えるほど

 

しかし

一頭のカリスマ性に飲み込まれてしまった

 

 

個人的な感覚やけど

この美しい“逃げ”があったからこそ

ラスト100Mのオグリキャップ

より輝くことになったんやと思う

 

 

 

距離も1200Mに

時期も3月に

中京競馬場も改装された

 

今週は高松宮記念

 

そんな時にふと

思った

高松宮杯